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POWERPOP / GUITARPOP / All about MELODIC ROCK

THE BLOW POPS / American Beauties (1996)

本日のCD。気ままに、お気に入り旧譜を紹介していきます。

American Beauties
 現在活躍するパワーポップ・バンド THE LACKLOVES のメンバーが在籍していたことでも知られる(というか前身バンドと言ってもいいかも)、ミルウォーキー出身4人組バンドの2作目。これが清涼感溢れるジャングリーなギターポップパワーポップの大名盤!なのですよ。プロデュースは SHOES のジェフ・マーフィー。
 THE BLOW POPS は80年代中期より活動していた二つのローカル・バンド ROOT CELLER のマイク・ディヴィスとニック・ランザロ、WOBBIE TEST のティム・バックリィ(もちろん60年代のSSWとは別人)とジョン・ダニエルズによって結成。その音楽性はフラワー・ポップといいますか、サイケデリック・ポップ。
 ホリーズゾンビーズ、バーズなどの60年代バンドの影響の色濃い、美麗かつ繊細なメロディとハーモニーを聴かせてくれ、このセカンドではさらに、ティーンエイジ・ファンクラブマシュー・スウィートヴェルヴェット・クラッシュ、ポウジーズなどの90年代の同時代のパワーポップのエッセンスをも感じさせるものになっている。
 パワーポップと呼ぶにはパワーがやや足りないかもしれないが、ギターポップとしてなら十分なサウンドだろう。甘いボーカルと、夢心地のメロディとハーモニー、ギターのアルペジオの豊かな響き、いずれも極上。オススメとしては軽快なパパパ・ソング M-1 "Storybook"、パワーポップな M-4 "Cleveland" を挙げておこう。