JEFFREY FOSKETT / Twelve And Twelve (2000)

　本日のＣＤ。気ままに、お気に入り旧譜を紹介していきます。

トゥエルヴ・アンド・トゥエルヴ

　ブライアン・ウィルソン・バンドで活躍するギタリスト／シンガーソングライター・ジェフリー・フォスケットの４枚目。多数のゲストを迎えてのコラボレーション・アルバムとなっている。１曲ごとコラボ相手を変え、12曲それぞれに違った表情を見せる。
　ジェフリー・フォスケットは、70年代にカルフォルニア州サンタ・バーバラで THE PRANKS（現在活動するシアトルのバンドとは無関係）を結成、そのキャリアをスタート。ワーナー・ブラザーズからアルバムを１枚リリース後、ビーチ・ボーイズ・バンドに加入。カール・ウィルソンＢＢ復帰後も、ソロのキャリアをスタートさせる90年までバンドに留まった。４枚のオリジナル・アルバムを発表後、2000年以降はブライアン･ウィルソンのソロ・ツアーのバンド・メンバー＆音楽監督を務め現在に至る。
　アルバムは清涼感溢れるフォークロック・ナンバー "Baby It's You" から幕を開ける。コラボしたのはナックのダグ・フィーガー。続く "Everything I Need" はブライアン・ウィルソン御大とコラボ。ジェフリーは数多いブライアン・チルドレンの筆頭といっていい存在で、オリジナルもそれ風が多い。M-4 では P.HUX と、M-5 ではマーシャル・クレンショウ、M-9 ではビル・ロイド、ボートラの M-13 ではウォルター・クレベンジャーと、Yellow Pills 系といいますかパワーポップ界の重要人物が大挙参加し、余すことなく素晴らしい楽曲に仕上げています。
　これは、親父のロック好きだけに独占させてはいけない。若いギタポ／パワポ・ファンにこそ聴いて欲しい、聴かれてほしい、エヴァーグリーンな名盤です。