GROOVY*PLACE

POWERPOP / GUITARPOP / All about MELODIC ROCK

THE SINGLES / START AGAIN

(2007/Sound Artifacts/USA)

 ミシガン州デトロイト出身のパワーポップ・バンドの4年ぶりとなるセカンド・アルバム。ファースト「ベター・ザン・ビフォー」はNYのレインボウ・クオーツから(日本盤はウイザード・イン・ヴァイナル)出ていたが、今回はサウンド・アーティファクツという未知の新進レーベルからの発売(型番は2番)。前作からの間に大幅なメンバーチェンジが行われ、ソングライターのヴィンス・フレデリック(Vo&G)以外は脱退、新たにベースとドラムを迎えリスタートを切ったようだ。60年代ビートバンド的なサウンドの基本線は変わらないが、トリオになった分ソリッドになり、更にモッドぽい雰囲気が増した印象だ。実にかっこいい。2003年11月7日、下北沢club QUEでの来日公演を見る機会を得たが、素晴らしいメロディとハーモニーに感激したっけ。ビートルズゾンビーズビーチボーイズ、バディー・ホリーらを思わせるレトロチックでポップなメロディに、初期バズコックスやJAMを思わせるパンキッシュなエナジーを感じさせる熱い演奏、色白ぽっちゃり青年ヴィンス君の美声もあいまって、大いに楽しませてくれた。また彼らのライブを観たいと思わせる好盤なり。プロデュースは前作に引き続きジム・ダイアモンド(ホワイト・ストライプス他)。