GROOVY*PLACE

POWERPOP / GUITARPOP / All about MELODIC ROCK

ROSS RICE / Umpteen (1999)

 本日のCD。気ままに、お気に入り旧譜を紹介していきます。

アンプティーン

アンプティーン

 メンフィス州ナッシュヴィル出身のパワーポッパー、ロス・ライスのデビュー・アルバム。プロデュースはメンフィスのパワーポップ・シーンの顔役ブラッド・ジョーンズ
 ロス・ライスはメンフィス大学で音楽作曲の学士号を取得後、80年代末にポップ・バンド HUMAN RADIO を結成。ヴォーカル兼ソングライターとして活躍。音は未聴だが、パワーポップ〜アート・ロック〜ファンクと様々なタイプの曲を演っていたらしい。90年にコロンビアからバンド名を冠したアルバムを1枚残している。
 その後はアレンジャーやキーボード・プレイヤーとして裏方仕事に徹していたという。ぼくが初めてロス・ライスの名前を認識したのは98年に NOT LAME からリリースされたコンピ盤 "Nashpop: A Nashville Pop Compilation" に収録されていた "Anything You Say"(M-7)を聴いてから。その力強いメロディとハーモニーに魅了されてしまった。
 トッド・ラングレンあるいはジェフ・リン、90年代以降のバンドならジェリー・フィッシュ辺りを思わせる美麗なメロディ、分厚いコーラス、丁寧に作りこまれたアレンジ&プロダクションでじっくり聴かせてくれる。
 日本盤のボーナス・トラックである1曲目ではマーシャル・クレンショウの "My Favorite Waste Of Time" をカバー。スプーキー・ルーベンばりのストレンジなアレンジで仕上げており、その引き出しの多さを見せ付ける。