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BENNET / Super Natural (1996)

 本日のCD。気ままに、お気に入り旧譜を紹介していきます。

Super Natural

Super Natural

 玉石織り交ぜ打ち上げ花火のように大量リリースされたブリットポップの残り火のなか現れた、特異なポップセンスがキラリと光った4人組の96年のファースト。
 93年にイギリスのレディングで結成。メンバーはジョニー・ピアー(G/Vo)、ジェイソン・アプリン(Vo/G)、ケヴィン・ムーリィ(Dr)、アンドリュー・ベネット(B)。詳しい結成の経緯は資料がなく不明。バンド名はベースのアンドリューのファミリー・ネームから取ったのだろうか(ちなみに綴りは若干違って BENNETT)。
 ヘナチョコな歌詞に乗って歌われる泣き虫パワーポップギターポップ。そういう部分(自嘲的なユーモアという点)ではウイーザーにリンクするが、音自体は少しも似ていない。どちらかというと、ブラーなどにも通じるUK的なセンスを感じる。
 とにかくアレンジが多彩。曲ごとに様々な表情を見せる。でもって、捻りが効いていて変わっている。一筋縄ではいかない感じ。まぁ、そこがストレートにガツーン!と行ってないぶん少し押しが弱いかなと物足りなく思うところでもあるんだけど。
 オススメは何といってもクラブ・アンセム "Someone Always Gets There First" でしょう。ララララ〜♪(←ここがイイね) カッティング・ギターのイントロに乗せての歌いだしからサビに向かってのアップリフティングなメロディが素晴らしい。
 その後バンドは97年にセカンド "Street Vs. Science" をリリース後フィアース・パンダで BIS や NUMBER ONE CUP らとカップリングでシングルを出したものの、そのまま消滅してしまった模様。