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POWERPOP / GUITARPOP / All about MELODIC ROCK

SHOES @新宿JAM 09.04.04.sat


 4月4日、USの伝説的パワーポップ・バンド SHOES の来日公演(新宿JAM)に行ってきました。 ジェフ・マーフィーのソロでは過去に来日はあるかと思いますが、おそらく SHOES としては初来日だと思います。夢のような時間で、忘れられない素晴らしい夜となりました。早くも今年のベスト・ライヴ!と興奮しています。
 SHOES は74年、ジョンとジェフのマーフィー兄弟、そしてゲイリー・クリーブを中心にイリノイ州ジュオンにて結成。75年にシングル "Heads Or Tail"、76年にアルバム "One In Versailles" を自主制作でリリース。78年にボンプからリリースされた "Tomorrow Night" で注目を浴び、翌年 "Presennt Tense" でエレクトラからメジャー・デビュー。一番のヒットは79年の "Too Late" でしょうか。
 ぼくが彼らの存在を知ったのは実は相当遅くて、Parasol から出たトリビュート盤 "Shoe Fetish"(2002年)がきっかけでした。そこから血眼になってCDを探したが、当時はほとんどの作品が廃盤で手に入らなくて苦労しました。またオランダにも同名バンドがいて、よく間違えて買ってましたね(笑)
 さてさて、ライヴの感想といきましょう。力強くシンプルな演奏と、甘いメロディに、分厚い3声コーラス。永く聴き親しんできたCDの音源と寸分の違いもなく…いや音源にはない "Something" がそこにはありました。生ということもあるでしょうし、刻まれた年輪ということもあるのだと思います。本当に本当に素敵でした。
 以前、レビューにも書きましたが、彼らのサウンドは、ギターのノイズやダビングなどの音の壁で覆い尽くすようなことはなく、悪く言えばスカスカ、良く言えば空間(余白)を生かしたアレンジが特色。ビートも他のパワーポップ・バンドと比べると全面には出てきていない。音が鳴らされた瞬間の訴求力の強力さはなく、じわじわとスルメのように味が出てきてクセになる感じ…が音源のみを聴いた印象でした。
 しかし、ライヴではエッジもビートも強めで、それでいて甘いメロディやボーカルはそのままで、めちゃめちゃカッコよかった。鳥肌が立つこともしばしば。それに加え、名曲のつるべ打ち! 曲が鳴り出すたびに「まだこんな曲があったか」と驚くほど。改めて彼らの楽曲のアベレージの高さに舌を巻き、唸りまくりました。
 最後にはゲストにポール・チャスティン(ヴェルヴェット・クラッシュ)を加えてのアンコールという嬉しいオマケもついて大満足のライヴでした。
↓セットリスト

Burned Out Love
When It Hits
Hangin' Around
You Devotion
Don't Do This To Me
Mayday
Torn in 2
Get My Message
Only in My Sleep
Curiosity
Feel the Way That I Do
Love is Like a Bullet
I Don't Miss You
Rugged Terrain
You Imagination
Too Late
The Things You Do
Tomorrow Night
Now & Then
I Don't Wanna Hear It
She Satisfies
(encore)
Animal Attraction
The Summer Rain (with Paul Chastain)
Tore a Hole