シアトル出身のマルチインストルメンタリスト、バーク・トーマスのユニット PRIS のデビュー・アルバム。これがウイーザー〜レンタルズを思わせるモダン・
パワーポップでかっこいい！ アレンジに妙な味があり、ヘンな打ち込みのシーケンスだったりボイス・サンプル・ループだったりギターのフレーズだったり音色だったり…それが一聴目には気になるんだけど、繰り返し聴くたびに良い引っ掛かりとなってくる。実に飽きさせない。狙わずにこれをやっているとしたら天才かも。そのキャリアのスタートは意外に古く90年代初頭にまで遡る。初期ウイーザーのデモ・レコーディングに参加（ただしセカンド・エンジニアとして）。自身の名前が表舞台に登場するのは MUZZLE という
オルタナティブ・バンドの一員として。このバンドでバークはドラムをプレイ、96年と99年に２枚のアルバムを残している。現在はＨＭ／ＨＲ系（
スクリーモか？）バンド VENDETTA RED のメンバー（ドラム）として活動する一方、バーク・トーマス・オーヴァードライヴ名義でＴＶやＣＭ、映画音楽を手掛けているという。元気になりたい時にオススメの一枚。
