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LUKE JACKSON / ...And Then Some

...and Then Some

...and Then Some

 ロンドン生まれ、カナダはオンタリオ州トロント在住のSSW・ルーク・ジャクソンのサード・アルバム(彼の作品を聴くのは今作が初めて)。これは昨年暮れに(店舗での)閉店間際の Apple Crumble Record で買ったもの。買って数回聴いてからずっと寝かしてて、最近また引っ張り出して聴き返してみたら、すんごく良かったので遅ればせながらご紹介。
 リリース元の Popsicle Recordings といえば、スウェーデンの幻のバンド FAVORITA の音源の発掘・リリース(素晴らしかった!)で知られるインディ・レーベル。そもそもはオンラインのレコード・ショップで、それを運営しているのが、このルーク・ジャクソンとのこと。へえ。
 その関係もあってか、今作には FAVORITA のメンバー、つまり ex-BEAGLE〜METRO JETS の Magnus Borjeson が全面的に参加。加えて BRAINPOOL の Christoffer Lundquist(プロデューサーも兼務)と Jens Jansson も参加と、さながらスウェーディッシュ・オールスターズといった豪華な布陣となっている。音は推して知るべし。悪いはずがない。
 オープニングを飾るは、先行シングルにもなった健やかなパワーポップ・チューン "Come Tomorrow"。美麗なコーラスとギターのアルペジオのイントロに導かれて歌われる、力強くも開放感溢れるメロディ。この曲を聴くためだけでも買う価値はあるだろう。バックトラックだけでない、ソングライターとしてのルーク・ジャクソンの確かな手腕を感じることができる。
 他にオススメ曲を挙げるとすると、M-4 "Goodbye London"、M-6 "Half A World Away"、M-9 "Longest Day" あたりだろうか。この辺りはアッパーなロッキン・チューンだが、他にもフォーキーな弾き語りあり、ストリングスを全面にフューチャーしたバラードもありと、ルークのウォームでジェントリーなヴォーカルと相まって滋味溢れる仕上がりになっている。
 BEAGLE〜FAVORITA や BRAINPOOL などのスウェーディッシュ・パワーポップが好きな人はもちろん、BLEU や JASON FALKNER、MIKE VIOLA あたりのUSのパワーポップ系SSWが好きな人も聴いて欲しいな。
Myspace|Apple Crumble Record