GEOFF SMITH / Ones And 0s
(2008/Geoff Smith/USA)
テネシー州ナッシュヴィル出身のピアノマンSSW・ジェフ・スミスの08年発表のセカンド・アルバム。彼が奏でるのは、キャッチーでメロディックなピアノ・ドリヴン・パワーポップで、その音楽性はベン・フォールズ(がビートルズ・ソングをプレイしたかのよう!)を想起させる。エクセレント! ブリリアント! スンバラシイ!
ジェフ・スミスは1972年生まれ(ぼくと同年代だ)のインディペンデント・ミュージシャン。様々な横顔を持ち、ミュージシャン、ソングライター、プロデューサーの他、作家、俳優、起業家としての一面もあり、iPhone 向け着メロ会社Ringtonefeeder.com のオーナーでもある。
その他、ナッシュヴィルのパワーポップ・バンド CODAPHONIC のキーボーディストとして活動する一方、シカゴをベースに活動するポリスのトリビュート・バンド ONE WORLD のベーシスト兼リードシンガーを務めているとのこと。これが彼の音楽歴の「前史」ということになるのだろうか。
ソロ名義で06年にファースト・フルアルバム "Geoff Smith and the Tonewheels" を自主リリース、07年暮れにCD−R で "Christmas Tunes" EPを発表。本作はそれに続く作品となる。
素晴らしいポップ・チューンのみが詰まった12曲。ソングライティングも巧みで、アレンジも多彩で飽きさせない。先に触れたように、ベン・フォールズがビートルズをプレイしたみたい、という感想が真っ先に浮かぶが、それ以外に彼のソウルフルなヴォーカルの魅力も忘れてはならない。
ソウルフルといっても真っ黒という感じではなくて、ブルー・アイド・ソウルとかモータウンといったソフトでライトでポップな行きかたの、カギカッコ付きのソウルフルと言ったらいいだろうか。それがとてもグルーヴィで心地よい。素晴らしい才能!
Official|CD BABY